おそらく、まだまだ日本では馴染みがないであろうビーガン。一般的なベジタリアンが肉や魚を食べないのに加え、卵や、乳製品、蜂蜜など、動物由来のものを口にしない、いやそれだけではなく、動物由来の製品を一切消費、使用しないのが元々の厳密な意味でのビーガンです。

そして、これまた日本では想像しづらいかと思うのですが、このビーガンが、じわじわと増えていると言われています。なかなかハッキリと人数の統計が出せないのですが、世界では3-5%、ベジタリアンやペスカトリアン(肉は食べないけど魚は食べる)が5-8%。なので、8-13%くらいがベジタリアン、ビーガンではないか?と言われています。また、ベジタリアン、ビーガンではありませんが、ここに宗教的な理由で、牛は食べない、豚は食べない、みたいな人も加わるので、意外と世界では肉を食べない人が多いのがわかります。

 

ビーガンがじわりじわりと増加中

冒頭に書いたように、ビーガンとは決して食のスタイルを指すものではありません。なので、肉を食べない食のスタイルのベジタリアンと、さらにそれを厳密にして動物由来のものを一切口にしないのがビーガンと捉えられがちですが、厳密にはちょっと違います。動物由来の製品を使わないということだと、洋服(毛皮、ダウン、革)、シャンプーや洗剤にも一部、動物由来のもの、またその製造の過程でゼラチンなどの動物由来のものが使用されるもの(ワイン、ビール、日本酒!)なども、厳密なビーガンの人は口にしません。

ビーガンはダイエット的な観点では全くなく、動物愛護、ウェルフェア的な見地で語られるものでもあります。

ヨーロッパのファッション界やデザイン、アート界にはビーガンの人が多く、最近のヨーロッパでは、若者にも非常に多い印象です。でも最近の若者(だけではないんです)がビーガンをしている理由が、以前とは少し違っており、「地球環境を考えて」と言う人が増えています。家畜の生産に関わるエネルギーの量や、排出する二酸化酸素の量なんかを気にして、と言うのです。まあ、なんとなく、そういう人たちと多く接していると「肉を食べる」ことが、ちょっとかっこ悪い感じさえしてしまいますw

世界一のサステイナブルシティを標榜するアムステルダムにおいては、昨年から早々に市が提供する食事(例えばワークショップなどの際に)は、全てビーガンに切り替えています。「おっ、さすがアムステルダムはサステイナブルだな!」と思われるかもしれません。まあ、実際にそういう面もあるし、というか、そういう印象をアムステルダム市は狙っていると思います。

が、実は多民族国家でもあるアムステルダムにおいて、公共的な場で食事を提供することは大変です。アレルギーなどの問題は、当人たちが対応策を心得ているとして、宗教的な問題で「あれが食べられない、これが食べられない」にも対応しないといけないし、当然、ベジタリアンミールはデフォルトで用意しないといけない。こうなってくると、一回のワークショップでも、非常に多くの種類の食事を準備しないといけないのです。それで、こういうことがめんどくさくなって、「ええーい!もうビーガンにしちゃえ!これなら、みんな食べれるだろう!」っていうのが、実際のところではないかなーと、穿った見方をしていますw

あ、ちなみにオランダでは、例えば会社とかでも食事に行く時は、必ずベジタリアンミールを選べるようにします。いろんな宗教の人も、主義の人もいますので。個人が選択できるようにすることは非常に大切です。なので、撮影とかスタッフが多い時は結構、気を使います。往々にして日本の撮影隊の場合なんかは、「肉行きましょう!」とかになりがちです。こういう時は、ベジタリアン対応しているか?とか、逆に数多くのスタッフに事前にベジタリアン、ビーガンがいないかどうか?確認しないといけません。(一人でもビーガン、ベジタリアンがいたら、「肉しかない店」はもちろん避けます)そして、メディア業界とか、デザイン、ファッション業界にこそ、ベジやビーガンが多かったりします。

 

日本でもいよいよビーガン対応が必要か?

で、日本では主に宗教対応が理由となり2020年はビーガンが盛り上がるはず、となっていたのですが、オリンピック延期と、新型コロナにより海外からの渡航者が激減したので、その目論見は全くの的外れになってしまったかと思います。

ただ世界では新型コロナもあり、ますますサステイナブル気運が高まっていることもあり、ベジやビーガンは盛り上がっております。そして、そういうレストランが世界的にもかなりレベルが上がっており、実際に美味しいところは大人気です。

アムステルダムで言えば、De Kasはベジ系レストランとして、アムステルダムNo.1だし、弊社が設立時にすこーし手伝わせてもらった、ビーガンラーメンのMen Impossibleなんかは今や、アムステルダムを代表するビーガンレストランとして定着しています。それ以外にもLEONというビーガンバーガーはロンドンでも人気です。(スキポール空港にあるよ)

アムテルダム(というか世界)では、なんと「おふ」が流行っているという、オランダ在住のウルセム幸子さんの、ナイスな記事も。(「日本発の“あの食材”がオランダで人気。欧米若年層の胃袋つかむ和食材とベジタリアニズムのトレンド」

そう言えば、アムスにはビーガン、ベジ系の人に大人気のThe Avogado showという店がありますが、サステイナブルから入ったビーガン、ベジの人がどう感じているのか?ちょっと気になります。というのは、「アボガド」はオランダにおいては、フードマイル、栽培環境、収穫環境などなどを知ると、避ける人が多いのです。そのほか、バナナ、パイナップルとかも同じ理由で避けている人が増えてきている印象です。

で、ちょっとコロナのために、すっかり出歩けないというか、ロックダウンで飲食店は閉鎖したりしているので、最新状況は分からないんですが、このサステイナブルから来るベジ、ビーガンは大ブーム(のはず)。そして、鋭い方はすでにお気づきのように、日本食と言えば、かなりのベジやビーガンに親和性があります。精進料理とかなんかはかなりお洒落になるはずですよね。この辺、いち早く「ビーガンジャパン」と銘打って打ち出せば、すごく人気になるはずです。

知らない人も多いと思いますが、日本のビーガン食、実はかなり美味しいですよ。また市場もかなり大きくなる見込みです。

参考:完全菜食ビーガンの可能性 34億人市場の入り口に

実は弊社もかなりビーガン周りには関わらせてもらっているので、関心のある企業さんはぜひ、ご連絡を。

そう言えば、オランダでは少し前「Beyondmeat」のヨーロッパヘッドクオター&工場の誘致に成功しまして、上へ下への大騒ぎでした。多分、第2のテスラ(のヨーロッパ拠点はオランダ)になるような感じがします。これは、いわゆるプラントベースミートですが、実際に、これは味も美味しいです。ほぼ肉と変わりません。最初は誰が、こんなの食べるのかな?と思っていたのですが、我が家はすっかりヘビーユーザー。というのも、肉を食べない長男と肉が大好きな次男が同時に食べられる数少ない食品なので。(もっとも、長男は最近はイマイチになってしまいましたが)

ということで、知られざるビーガン、ベジ市場状況をお知らせしました。

あ、ついに、マックもプラントベースバーガー。MacPlant発売へ。Pizza hutも遅れてません。で、こっちはBeyondMeatとのこと

で、「ビーガンジャパン」、マジで誰か声かけてくれないかな〜?あ、出資でも良いですよ。築地本願寺の朝ごはんが絶対いけると思う。

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